台風が通り過ぎた日に、木枯らし1号

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台風22号は秋雨前線を刺激し、大雨を降らせながら南西諸島から西日本、東日本の太平洋側へと移動、10月30日午前0時には三陸沖で温帯低気圧に変わって消滅しました。そしてその直後、同30日の午前中には東京と近畿地方で「木枯らし1号」が吹いたと気象庁から発表がありました。

東京では午前10時前に、乾燥した強い風が北西から吹き付け、薄着で外出してしまった人が襟を立てて、横断歩道を小走りに横切る姿が見られました。

一日のうちに、蒸し暑さを伴う台風と、乾燥した冷たい木枯らしのニアミスが起こったこの日、日本列島は冬に向かって大きく舵を切ったのです。


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(気象庁)

吹き荒れた木枯らしで被害も

「木枯らし」という言葉は1000年も前から使われており、紫式部も源氏物語の中で、美しい紅葉を木枯らしが散らせてしまった様子を、「こがらしの堪え難きまで吹きとはしたるに、残る梢もなく散り敷きたる紅葉を‥」と哀れんでいます。

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(源氏物語 宿木より)

木枯らし1号とは、10月半ばから11月末までの間に、気圧配置が西高東低の冬型になり、最大風速およそ8メートル以上の風が西北西または北から吹いた場合に、そう呼ばれるのだそうです。

今年の木枯らし1号は、東京都心で瞬間的に18メートルを超える冷たい北風となり、去年より10日早い冬の訪れを告げるものとなりました。

広島市では15メートルの風が吹き、解体作業中の建物から男性作業員が転落する死亡事故が発生しました。また千葉県柏市や、山梨県甲府市では大型の看板が風にあおられて落下しましたが、幸い人的な被害はなかったということです。

翌31日は秋晴れで日中は暖かくなったものの、朝は全国的にこの秋一番の冷え込みを記録しました。

風災による家屋の破損にも火災保険

強風による落下物で住宅の屋根や壁などが損壊したり、雨どいが外れてしまったとき、「これは自然災害だから仕方ない」とあきらめ、自費で修理を依頼する人は多いのではないでしょうか。

しかし被害の内容によっては、火災保険の補償を受けられることがあります。

火災保険は火災だけでなく、風水害や落雷、そして屋根の雨漏りや雨どいの破損など、小規模な損害の補償にも役立ちます。

火災保険は、自然災害や事故が原因で起こった住宅損害の多くを補償する、住まいの保険なのです。

*火災保険の補償範囲は保険会社や保険のタイプによって異なります。